結局は思い出しか残らないよなぁというのが、今更ながらここひと月ほどガチハマリしてた『ブレスオブザワイルド』の最果ての島のイベントを終えた時に思ったことです。
ちなみに最果ての島というのはゲーム中に登場する無人島のことです。 この無人島っていうが中々の初見殺しで、というのも島に上陸すると唐突に声だけの謎の存在に「試練を与える」などと告げられて、武器・防具を含めた全てのアイテムを没収された上で完全に素っ裸な状態で未知の島に放り出されます。
そして島でのあれやこれやのミッションと死にゲーを乗り越えて、何とか試練をクリアすれば奪われていたアイテムは全て返還され、試練クリアの証がもらえる、という一連のイベントで思ったことについて話したいわけですが。
実際にプレイしていたその時の気分はというと、何の前置きもなく突然全アイテムを没収された上、急な難題を吹っ掛けられたもんだから、最初は戸惑いと苛立ちで最低な気分でした。 しかも装備無しの紙耐久状態だから雑魚にも簡単に一撃死させられまくるし……。
しかしそれでもまあ何とか試練をクリアして、やっとこの忌々しい無人島を離れられるとなった時、達成感と晴れ晴れとした気分の中に少しだけ寂しいというか、何とも言えない名残惜しい気分があったのです。
ちなみに試練中に島で入手したアイテムはクリア時に全て失うことになるのですが、その時の気分もあって、なんだかこれが人生のようだとふと思ったんですね。 記憶も何もなしに訳の分からない素の状態で放り出されて、クリア、つまり死ぬと同時にそれまで手に入れた何もかもを失う、なんて如何にもな感じじゃないですか。
そう考えたらゲームのクリアも死と同義かもしれませんね、なんたってゲーム内でどれだけ頑張ってアイテムや称号を手に入れようがレベルを上げまくろうが、クリアして現実に戻ってくればそれらは何の役にも立ちませんから。
ただ、じゃあ今までプレイしてきたゲームはすべて全くの無駄だったのかと問われたら、私はそうは思いません。
先にも書いた通り、ゲームの世界で感じた戸惑いや悔しさや歓喜や、あのクリア時の何とも言えない達成感と寂寥感が入り混じった複雑な感情の揺らぎなんかの思い出は自分の中に確かに残っていて、別にゲームクリアによって何の対価も得られていなくとも、私的にはそれらの思い出を得られただけで、ゲームをやって良かったなと心の底から思っているからです。
そしてクリアしたゲームのステータスが役に立たないように、結局死ねばどれだけ偉かろうが金があろうがそれら全ては何の役にも立ちません。
死後に意識は存続するのか、しないのか? なんていうのは実際死んでみないことには分かりようもありませんが、もし仮に存続するのであれば、その状態でも唯一持ち越し可能であろう思い出がこそが生きる上で最も重要な財産なのではないか?、とゲームをしていて考えさせられたっていう話でした。
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